忍者ブログ
音楽を扱った作品のレビューを主に掲載。映画、ドラマ、小説、漫画、ミュージカル、テーマパークのショー、ブロードウェイ、その他メディアは問わず。トリビアな豆知識も書いたり内容はよろず。
ブログ内検索
[1]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ブルースブラザーズ、通称ブルブラ、BB、等の呼ばれ方をする個人的に最高のミュージカル映画。
そして史上初めて制作費に上限が無かった映画でもある。
ミュージカルは嫌いでしたが小学生の時に親がレンタルしてきたこの映画と衝撃的な出会いを果たし、これだけは自分の中で「別格」扱いになっていました。

ジョン・ランディス監督のアメリカ映画『ブルース・ブラザーズ』(1980年公開)はスラップスティックコメディ、アクション、ミュージカルの要素が入り混じる、ありえない豪華キャストとありえない規模のカーチェイスを目撃できる、音楽好きなら必見の映画です。

ありえない豪華キャスト

 ファンクの神様ジェームス・ブラウン、ブルースの大御所キャブ・キャロウェイ、ソウルの女王アレサ・フランクリン、ソウルの創始者レイ・チャールズ、ブルース界の生き証人ジョン・リー・フッカー、チャカ・カーン、元イーグルスのジョー・ウォルシュ、スターウォーズのレイア姫キャリー・フィッシャー、映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ、アメリカの寅さんジョン・キャンディー、ETC・ETC。

■ジェイク・ブルース(John Adam Belushi/ジョン・ベルーシ):1949年1月24日~1982年3月5日、イリノイ州シカゴ出身。薬物の過剰摂取により、この映画から二年後、33歳の若さで死んでしまう。フライドチキンとコークの好きな動けるデブでポッチャリ系のマリオタイプ、ブルース兄弟の兄を演じている。

■エルウッド・ブルース(Dan Arkroyd/ダン・エイクロイド):1952年7月1日~、カナダ出身。アカデミー賞候補にもなったコメディアン、俳優、脚本家、ミュージシャン。この映画も『ゴースト・バスターズ』も彼の脚本。素焼きの食パン、トーストが好きな痩せ型ノッポのルイージタイプ(でも永遠の二番手ではない)なブルース兄弟の弟を演じている。

■クレオファス・ジェームス牧師(James Brown/ジェームス・ブラウン):1933年5月3日~、アメリカ出身のファンクの帝王。別名JB, "The Hardest Working Man in Showbiz"(ショウビジネス界いちばんの働き者) "The Godfather of Soul"。驚異的な記憶力でも知られている。邦画『ゲロッパ!』でも有名。 映画内でのインチキ牧師っぽりは必見。口パクが出来ないので作中の教会のシーンでは、なんとあれだけ大規模なバックコーラスがアテレコという始末。

■マット・マーフィの妻(Aretha Franklin/アレサ・フランクリン):1942年3月25日~、メンフィス生まれのデトロイト育ち。"クイーン・オブ・ソウル”“レディ・ソウル”の異名を持つゴスペル色の強い女性ソウル歌手。ジェームズブラウンと同じ口で、同じ局でも二度と同じ歌い方が出来ないので、映画内のシーンは吹き込みでは無い。それだけに彼女の歌うThink!は鳥肌物(同シーンのサックスも見逃せないですし)。

■楽器店店主(Ray Charles Robinson/レイ・チャールズ):1930年9月23日~2004年6月10日、アメリカ合衆国・ジョージア州出身。2004年には伝記映画『Ray/レイ』が公開された。日本ではサザンオールスターズの「いとしのエリー」をカバーした歌手として有名。映画無いでは『Shake Your Tailfeather』を演奏。R&Bの神様の演奏は勿論、細かい所まで踊っている作りこみには脱帽。

■謎の女(Carrie Frances Fisher/キャリー・フィッシャー):1956年10月21日~、カルフォルニア州ハリウッド出身。スター・ウォーズ旧3部作でプリンセス・レイアを演じている。実はチャーリーズ・エンジェル/フルスロットルにも出演してます。

■銀行員(Steven Allan Spielberg/スティーブン・スピルバーグ):1946年12月18日~、オハイオ州生まれのアリゾナ州育ち。いわずと知れた、世界最高のヒットメーカー映画監督。最後の方で銀行員役で登場する若い彼が拝めます。見逃しやすいので注意!なんでも当時、BBの撮影スタジオの近くで撮影していた監督が「なんや面白そーな事やってるやないか~w」ってな感じで顔を出し、勢いで出演したとか。

■他にも・・・
 ▼(ジョン・リー・フッカー)シカゴの街の路上で歌っています。TVだと大抵カットされるので民間放送じゃまず見れません。
 ▼スティーブ・"カーネル"・クロッパー:BBバンドのGuitar/ギター担当。
 ▼マット・"ギター"・マーフィ:BBバンドのRhythm guitar/リズム・ギター担当。
 ▼ドナルド・"ダック"・ダン:BBバンドのBass guitar/ベース担当。
 ▼ウィリー・"トゥービッグ"・ホール:映画版BBバンドDrums/のドラムス担当。
 ▼"ブルー"・ルー・マリーニ:BBバンドのSax/サックス担当。
 ▼Mr.ファビュラス:BB・バンドのTp/トランペット担当。
 ▼トム・"ボーンズ"・マローン:BB・バンドのTb/トロンボーン担当。
 ▼(チャカ・カーン)聖歌隊のメンバーの一人
 ▼(ジョー・ウォルシュ)監獄ロックで最初に踊りだす衆人
 ▼ナチ指揮官(ヘンリー・ギブソン)
*BBバンドメンバーの本名(芸名)は役名から""を引いたもの。

あらすじ

ジェイクとエルウッドのブルース兄弟は、育った孤児院が5000ドルの税金を払えないために立ち退きを迫られている事を知る。その危機を救うため、かつて面倒を見てくれた彼らにとって父親のような存在であるカーティスに相談すると、ジェームス牧師の移動礼拝に出席する事を勧められる。ジェームズ・ブラウン扮するインチキ牧師の説教の途中、ジェイクは神の啓示を受けたのだった…!

神の声を聞いた結果、ふたりは聖なる任務~バンドを再結成・真っ当に音楽で金を稼いで孤児院救出大作戦☆~に就く。
しかし昔のメンバーはそれぞれ別の道を歩んでいて再結成も一筋縄ではいかない。頑張れば頑張る程敵も増えていき、奮闘の結果、彼らの行く手にはシカゴ中の警官、ネオナチ超右翼団体、謎の女が待ち受ける。

演奏したい!

吹奏楽部に在籍していた頃、学校のカラーには合わないと100も承知でしたが常に「演奏したい曲」私的ナンバー1だった「ブルースブラザーズ」。近くの学校の顧問がこの映画のファンで演奏したのを聞いた瞬間、楽譜を盗みに入ろうかと思いました。結局夢は叶わなかったのですが、合間合間に地道に右のサウンドトラックから耳コピして友人のTBと共にTPを吹いていました。下記のようなブラスバンド用の楽譜セットとか販売されているのは知っていたんですが、学生に自腹をはたく余裕は無く…orz↓
参考までに:楽譜の入手方法(以下参照)
Amazon.co.jpでは以下の入手が可能です。
Flute: the Blues Brothers (Take the Lead)

Trumpet: the Blues Brothers (Take the Lead)

Clarinet: the Blues Brothers (Take the Lead)

The Blues Brothers Vocal Selections

楽天市場では上の他にも;

作中の「Everybody Needs Somebody」の吹奏楽版

映画音楽系楽譜セット、ブルブラからは「ピーターガン」が。
GYX60 TAKE the LEAD forバイオリン/ブルースブラザーズ

吹奏楽ポピュラーベスト ブルース・ブラザース(同名映画メドレー)/BLUES BROTHERS
などなど、自分が現役の時に喉から手が出るほど欲しかったお宝が。。。!!




おまけ情報

■ショッピングモールを丸まる一つ潰したり、シカゴの町を借り切ったり・・・作中のカークラッシュは現在では再現不可能なほど豪快。よく見ると一つ一つ音楽に合った動きをしていて、車がキチンとダンスしている。文字通りの「躍る大走査線」みたいな感じです。

■ブルース・ブラザーズ(The Blues Brothers)は元々、コメディアンであるメインキャスト2人を中心メンバーとして、アメリカのテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』内の人気コーナーに結成されたR&B/ブルースの音楽バンドでした。映画はそのキャストとバンドを背景に、ストーリーをつけ撮影したものです。日本で言うと『内村プロデュース』内の企画から結成された『NO PLAN』が映画になる、見たいな感じでしょうか。(内P大ファンだったんで←笑)

■映画とは多少メンバーが違いますが、「ザ・ブルース・ブラザーズ・バンド」名義で何枚かアルバムも発売されています。

■ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、主人公2人のそっくりさんを出演させたモノマネ的ストリート・ショーが連日上演されています。
日本が誇る世界的有名人マリオ兄弟的な、デブヤセ兄弟を演じるためにベルーシ役の人はお腹に詰め物してたりと涙ぐましい努力が垣間見えますが、似ているかどうかは・・・賛否両論?(苦笑)。曲目はたまに変わるみたいです。大抵ブルース兄弟とサックスプレイヤー、女性歌手が一人(Thinkを歌う)と言った編成でしょうか。結構激しい踊りをしつつ、生で歌っているのでキャストの人も汗だくだくだったりします。ご覧の才には是非ノリに乗ってノリノリで「YOU!YOU!YOU~♪」とか歌ってください。観客の中にはどれだけ通い詰めたのか、恐ろしいまでにフリを完璧に覚え、踊ってらっしゃるステキなおば様もいらっしゃったりします。(自分自身が一時期USJに入り浸っていたのですが、毎回見かけたような…)

■黒いスーツ、ネクタイ、靴、サングラス、帽子。特徴的なこの格好はブルースミュージシャン達へのオマージュでした。ですが今ではこの映画衣裳自体がマトリックスのエージェントやMIBの格好としてオマージュされています。(さっき挙げたNO-PLANもそうですよねw)

名セリフ

"Do you see the light??"
"Yes, Yes! Jesus#%$')$%&'&bastard Christ, I have seen the light!!!"
-映画史上最も記憶に残る「主人公が光に打たれて神の啓示を受け目を覚ます」シーンだと思う(爆)。

「夜に、サングラス」
-見えないよ!何も見えないよ!!(笑)

"We're on the mission from God."
-神様からの任務ですか。その華麗なるドライバーテクニックは警察をチョロまかす為ではなく、聖なるミッションのためなんですね(感動)

PR
2000と謳っているけれど、実際の公開は1998年(笑)。

前作より豪華な出演者たち

続編に当たる今作品には、多くの俳優・ミュージシャン達が即答で出演をOKし、しかも殆どが友情出演(つまりはノーギャラ)。

他界したキャブ・キャロウェイ、ジョン・ベルーシ等は残念ながら参加出来なかったが、前作に続き、ダン・エイクロイド、ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、BBバンドのメンバーは続投。更に作中の終盤で登場するThe Louisiana Gator Boysというバンドのメンバーがありえないほど豪華なものになっている。

■BBバンドの新ヴォーカルには;ジョン・グッドマン、ジョー・モートン、子役のJ・エヴァン・ボニファント。

■The Louisiana Gator Boysには;

▼vocals/ボーカル・Guitar/ギター(B.B.King/B.B.キング):1925年9月16日~。米国の伝説的ブルースギタリスト、作曲家。The Louisiana Gator BoysのV担当。他にも作中で顔をだし、結構美味しい訳を頂いている。

▼Guitar/ギター(Jeff "Skunk" Baxter/ジェフ・バクスター):1948年12月13日~、ワシントンD.C.出身。ギタリストで軍事アナリスト、アメリカ国防総省の軍事顧問も務める。ロックからジャズ、カントリーまで何でもござれ。

▼Vocals/ボーカル・Guitar/ギター(Eric Patrick Clapton/エリック・クラプトン):1945年3月30日~、イングランドのサリー州リプリー出身の超大物ギタリスト。「スローハンド」の異名を持つ世界のブルース&ロックスター。ちなみにトンカツが大の好物。来日の際にはとんかつ屋へ必ず赴くと言う。日本で買い物するのが大好きらしい。本人によるとサイズが丁度良いらしく、日本限定モデルのシューズを10足以上買っていったとの逸話もある。

▼vocals/ボーカル・guitar/ギター(Bo Diddley/ボー・ディドリー):1928年12月30日~、ミシシッピ生まれ。アメリカン・ロックンロール歌手で作曲家でギタリスト。ブルースからロックへ移り変わった時代の立役者である。

▼Vocals/ボーカル・organ/オルガン(Stephen Laurence "Steve" Winwood/スティーヴ・ウィンウッド):1948年5月12日~、イギリス・バーミンガム州出身。15歳で英国チャート1位を獲っている。ツトム・ヤマシタのプロジェクトに参加したり来日経験も在り。

▼vocals/ボーカル・piano/ピアノ(Dr. John/ドクター・ジョン):1940年11月21日~、ルイジアナ州ニューオリンズ出身。名前は19世紀のニューオーリンズに居たブードゥー教の司祭から。ニューオーリンズの音楽文化を体現する存在として尊敬の的にされている。

▼vocals/ボーカル(Isaac Lee Hayes/アイザック・ヘイズ):1942年8月20日~、テネシー州生まれ。俳優でソウル歌手、アカデミー賞受賞作曲者、音楽家、編曲家。サウスパークでは声優も務める。

▼Vocals/ボーカル・synthesizer/シンセサイザー(William Everett Preston/ビリー・プレストン):1946年9月2日~2006年6月6日、テキサス州ヒューストン生まれのカリフォルニア州ロサンゼルス育ち。「5番目のビートルズ」とされるキーボード奏者。

▼Vocals/ボーカル・T.sax/テナーサックス・Tb/トロンボーン(Clarence Clemons/クラレンス・クレモンズ):1942年1月11日~、バージニア州出身。The Big Manとして知られているすっげぇぇぇサックス奏者。

▼Vocals/ボーカル(Lou Rawls/ルー・ロウルズ):1933年12月1日~2006年1月6日、シカゴ出身。渋い低音がめっさ魅力的なお方。グラミー賞2回ぐらい掻っ攫ってる。俳優、声優としても広く活動。

▼T.Sax/テナーサックス(Joshua Redman/ジョシュア・レッドマン):1969年2月1日~、カリフォルニア州バークレー生まれ。ジャズミュージシャンでサックス奏者、作曲家。何とハーバード大学卒。

▼Vocals/ボーカル(Koko Taylor/ココ・テイラー):1935年9月28日~。ブルースの女王。

▼B.Sax/バリトンサックス(Grover Washington, Jr./グロヴァー・ワシントン・Jr):1943年12月12日~1999年12月17日、ニューヨーク生まれ。ジャズ・ファンク界のマスターでスムーズジャズの父として知られる。

▼Bass guitar/ベース(Willie Weeks/ウィリー・ウィークス):ノースカロライナ州生まれのベーシスト。

▼Vocals/ボーカル(Gary U.S. Bonds/ゲーリー・US・ボンズ):1939年6月6日~、フロリダ州生まれのバージニア州育ち。アメリカンリズム&ブルース・ロックンロール歌手で作曲家。

■他にも;

▼(Taj Mahal/タジ・マハール):1942年5月17日~、ニューヨーク生まれ。ブルース音楽家。グラミー2回は受賞してます。

▼(Erykah Badu/エリカ・バドゥ):1971年2月26日~、テキサス州ダラス出身。ヒップホップやR&Bにジャズを融合させた21世紀の女王。

▼(Eddie Floyd/エディ・フロイド):1935年6月25日~、アラバマ州産まれのデトロイト育ち。ソウル・R&Bシンガーであり作曲者。

▼(Wilson Pickett/ウィルソン・ピケット):1941年3月18日~2006年1月19日、アラバマ州プラットヴィル生まれ。ソウル・R&B歌手でサザン・ソウル、アトランティック・ソウルの代表的存在。

▼(Jonny Lang/ジョニー・ラング):1981年1月29日~。アメリカン・ブルースの歌手、ギタリストとして有名。

▼(Junior Wells/ジュニア・ウェルズ):1934年12月9日~1998年1月15日、テネシー州出身。ブルース歌手でハーモニカ奏者。ローリングストーンズらとの共演で有名。

▼(Lonnie Brooks/ロニー・ブルックス):1933年12月18日~。アメリカのブルース歌手でギタリスト。ブードゥースタイルで有名

等など‥。

あらすじ

前作から18年後、刑期を追え出所したエルウッドはジェイクの死を知らされる。それを乗り越え、バンドの再結成を決意するが、やっぱり上手くいかない。孤児であるバスターを押し付けられたエルウッドはまぁ色々あって最終的にはブードゥーの怪しい魔女?が主催する勝ち抜きバンドコンテストに挑戦。警官隊や右翼団体に追われつつ、たどり着いた先にはルイジアナ・ゲーター・ボーイズ(超の上にウルトラスーパーミラクル(←古っ)が付く豪華メンバー)が立ちはだかる。

賛否両論のある近作だが、個人的には結構好きです。…何ていうか、最後の演奏で全てのマイナスが吹っ飛ぶ?(笑。←おぃ


忍者ブログ [PR]
TOP